
野村 雅道(のむら まさみち)氏
FX湘南投資グループ代表
専修大学講師、中京大学講師
1979年東京大学教養学部卒。
1979年東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。貿易金融業務、預金、債券、営業業務に従事。
1982年ニューヨーク支店勤務を経て1985年本店為替資金部にてチーフディーラーとして外国為替業務に従事。
1987年ファーストシカゴ銀行へ転出し、その後も米欧の主要銀行にて外国為替部長等を歴任。
現在も国際経済コメンテイターとしてテレビ・新聞などで精力的に活動を行っている。
著書に『我々は外資に負けなかった』、『働かずに毎年1000万円稼げる私のFX超活用術』など多数。
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6/20(月)「温首相訪欧、QE2、ギリシア、本邦不毛政局」 2011年06月20日 07:48
6/20(月)「温首相訪欧、QE2、ギリシア、本邦不毛政局」
2011年6月20日(月)―2011年6月22日(水)
総括「温首相訪欧、QE2、ギリシア、本邦不毛政局」
需給「対外純資産と所得収支」
テクニカル「下ヒゲは効く、ユーロドル上昇」
当局、円無常「貿易不均衡なんて小さなこと」
ID為替「日本政府や中国のユーロ買い」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「踊り子達」
ドル77-82、ユーロ円 112-117
日経インデックス6月17日東京引け前回6月15日からの変化 円123.0強し、ドル96.5強し、ユーロ96.0弱し、ドルインデックス IN NYBOT75.0強し、CRB335.48弱し、CRUDEOIL93.31弱し、金1539.00強し、DOW12004.36強し、日経平均ドルベ-ス東京引け115.99弱し、IMM円投機筋6月14日、円24768(前週比+7137、ユーロ49894(前週比-1942)
1、予定
(今週の予定)
20(月)日 貿易統計、月例経済報告、景気動向指数改訂値、独 生産者物価指数、ユーロ圏 経常収支 、ユーロ圏財務相会合、EU財務相理事会
21(火) RBA議事録、南ア 経常収支、香港 消費者物価指数、独 ZEW景況感調査、ユーロ圏 ZEW景況感調査、加 景気先行指数、小売売上、米 中古住宅販売件数
22(水)NZ 経常収支、南ア 消費者物価指数、BOE議事録、ユーロ圏 鉱工業受注、消費者信頼感速報、米 住宅価格指数、FOMC政策金利発表、ノルウェー中銀政策会合
23(木)スイス 貿易収支、香港 経常収支、米 新規失業保険申請件数、新築住宅販売件数、シカゴ連銀全米活動指数、EU首脳会議、BIS財政政策・金融安定会合
24(金)日 企業向けサービス価格指数、独 IFO景況指数、米 耐久財受注、1QGDP確報値、1Q個人消費確報値 、1Q米企業利益
(来週の予定)
27(月)米 個人支出、個人所得、PCEデフレーター
28(火)香港 貿易収支、英 経常収支、GDP確報、S&P/ケース・シラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、独 消費者物価指数速報
29(水)日 鉱工業生産速報、仏 GDP改定値、英 消費者信用残高、マネーサプライM4、ユーロ圏 消費者信頼感確報、スイス KOF先行指数、加 消費者物価指数、米 中古住宅販売成約
30(木)日 外国為替平衡操作、NZ 住宅建設許可、貿易収支、英 GFK消費者信頼感調査、仏 生産者物価指数、独 失業者数、独 失業率、ユーロ圏 マネーサプライM3、消費者物価指数速報、南ア 生産者物価指数、貿易収支、加 GDP、米 新規失業保険申請件数、シカゴ購買部協会景気指数
1(金)日 失業率、有効求人倍率、全国消費者物価指数、京消費者物価指数、短観、中国 製造業PMI、ユーロ圏 製造業PMI確報値、英 製造業PMI、ユーロ圏 失業率、 米 ミシガン大学消費者信頼感指数確報、建設支出
2.総括「温首相訪欧、QE2、ギリシア、本邦不毛政局」
今週末6月24日から28日に中国温家宝首相はハンガリー、英国、ドイツの3カ国訪問する。
ドイツでは両国の閣僚同士の会合を開く。
ギリシャの債務危機について中国報道官は「中国にとっても重要な問題でユーロ圏の国が危機を克服するのを手伝えることを希望する」と語った(CHINA DAILY)。
中国はギリシア、アイルランド、ポルトガルの国債を購入している。
さらにはEFSF(欧州金融安定ファシリティ)の債券も購入している。
日本も同債券を購入している。
もう逃げられない。
というかさらに世界は中国マネーに頼っている。
リーマンショックの際も中国は米大手銀行や証券会社に投資している。
アフリカにも南米にもいや日本国債にも投資を拡大している。
お金がない欧米諸国よりもBRICS中心に新興国の発言力は増すだろう。
IMF専務理事は今回は慣習通り欧州のラガルド女史に決まりそうだが次回は新興国から選出されるのではないだろうか。
ギリシア問題ではメルケル独首相が危機解決に向けECBと協力する譲歩の姿勢を示した。
紆余曲折あるのだろうが日本の借金同様に痛み分けしていくしかない。
ただあまり分かりやす過ぎるギリシア問題にとらわれててユーロ相場の反発に乗れないことは避けたい。
ユーロは昨年の今頃は1.18であった。
ユーロ圏全体を考えたい。
IMFは11年のユーロ圏GDP見通しを+1.6%から+2.0%へ上方修正し、米国の見通しを+2.8%から+2.5%へ下方修正した。
日本も下方修正されたが、日本は需給的に「不況の円高」の通貨なのでその点は留意して頂きたい。
今月は全体でも円高推移しているが年間ではまだ主要9通貨で7位である。かつての輝きはない。
米国はFOMCがありバーナンキ議長の会見が注目される。
景気判断を日本の大震災の影響で一時的な減速とするかどうか。
ただQE2の終了で資源価格の下落傾向(特に工業資源)が続き、資源国通貨も伸び悩んでいる。
中国は先週末「人民元改革の重大発表」があるとされたが、あるとすれば「変動幅の拡大」などだろう。
相変わらずマイペースで改革を遂行している。
日本は5月貿易統計の発表があり7000億円程度の赤字が予想されている。その中でも月末なので輸出が出やすくなる。外貨投信の設定は今週でなく27日からの週となる。また個人顧客の需給では先週一時ドルショートが溜まって損切りでドル円が上昇したが週末には逆にドルロングが溜まり下げやすい状況となっている。
欧州はギリシア問題の他に独 生産者物価指数、ZEW景況感調査、IFO景況指数、ユーロ圏 ZEW景況感調査、消費者信頼感速報などが発表される。
こちらの方により重点を置きたい。
インフレは強いが景気減速の英国はBOE議事録の発表がある。
やや雇用に活力がなくなった豪はRBA議事録、年間通貨順位が3位となっているNZドルは1Q経常収支が37年振りに黒字となるかどうかが注目される。
南アは資源価格安で株価も安くなっているが、インフレ懸念が強く、今週はCPIの発表となる。
米国QE2、ギリシアより全体の景気を注目したいユーロ、存在感が増す中国、政治には頼れないことを自覚しなければならない日本国民などを注目したい。
3.需給「対外純資産と所得収支」
今や毎月1兆円以上稼ぎだす所得収支の黒字である。
これだけ金利・配当が入ってくるならもう少し日本人もゆったりくらせそうな気がする。
一方大震災の影響でかつてコンスタントに1兆円以上稼ぎだした貿易収支の黒字は赤字に転じている。
いや平常時でも1兆円の黒字は既にでなくなっていた。
これは中国に生産がシフトしているからだろう。
さて1兆円の金利配当を叩きだす所得黒字の原資は対外純資産残高を見ればいい。
現在純資産(平成22年末)は251兆円で資産が564兆円、 負債が312兆円である。
所得黒字が平成22年は11.7兆円なので利回りは4.66%になっているとラフに言える。
4.テクニカル「下ヒゲは効く、ユーロドル上昇」
先週金曜日はいつもながら欧州要人のギリシア債務問題についての発言が多く、また格付け会社もギリシア国債などいつものように後付材料だが一生懸命格下げを続けている。
メディアも報道しやすい材料なので債務問題のニュースを乱発する。
最後はドイツがギリシア問題で譲歩した形で市場は好感した。
いろいろ複雑だが、チャートでは先週木曜日にユーロドルで陰線ながらも下ヒゲを出し買い圧力を示していた。
独仏首脳会談のもちろん前である。
下ヒゲは重要だ。
同様に木曜日終値ベースで下ヒゲを出していたものは、ユーロ円、NZドル円、スイス円、ポンドドル、豪ドルドル、NZドルドルなどだ(ただどれも陰線)。スイス円だけは下げてしまった。
ドルカナダは上ヒゲであったが、もう一本上ヒゲを出しつづ若干下落した。
5.円無常、当局「貿易不均衡なんて小さなこと」
貿易不均衡なんて小さなこと、世界全体でみれば均衡している
6.ID為替「日本政府や中国のユーロ買い」
ギリシア債務問題でユーロを売るというのは最も素直な考え方だろう。
それにしては去年からユーロは下落していない。
昨年は1.18まで下げていた。
それ以降1.5近くまで上昇し現在やや反落している程度である。
欧州全体では景気が回復し、インフレ懸念も出ている。
需給面から言えば中国は既に欧州債務国の国債を直接購入している。
また中国や日本も欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の発行する債券を購入している。
中国も日本も潤沢な外貨準備から資金を拠出しているのだろうが、それは米ドルからユーロへの転換となりユーロ買いが起きている筈だ。
ギリシア債務問題はユーロ圏だけの問題ではなく世界が入り込んでいる(私も入りこんでいる)。
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
菅首相本日辞任、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、日本物格下げ、米国物格下げ、テロ、外為取引税(トービン税)、人民元が基軸通貨、日中国交断絶、資源国通貨売り介入
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内需拡大−規制緩和−市場開放−小政府−財政均衡−自己責任−公明正大 50―超円高−100―円高−150−普通円−200―円安−250−円安− 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白く正しく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取)
8.横浜湘南便り「踊り子達」
湯ヶ島、天城峠を越えて下田に向かう旅芸人の踊子と一高生という階級格差を超えた生身の人間同士の交流を通して、青年が人の温かさを肌で感じ孤児根性から抜け出せると感じるに至る。
6回も映画化されている人気作品だが昭和49年の山口百恵・三浦友和コンビが最後である。
踊り子の薫は当時のアイドル的な女優が演じている。
映画では田中絹代、鰐淵晴子、美空ひばり、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵が演じている。
テレビでは小林千登勢、栗田ひろみ、小田茜、早勢美里、後藤真希らが演じている。
(写真=@踊り子と一高生A主役達B七滝近くのループ橋)
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